北海道の冬休みは長いです。しかも、今年はなぜか幼稚園児よりも小学生のほうが長い冬休み。息子と貴重な二人の時間があり、せっかくなので映画を観てきました。
観たのは、『シーズンズ 2万年の地球旅行』。
大迫力の映像に私も釘つけ、動物が好きな子どもにぴったりのドキュメンタリーで、子供料金が500円とお得でした。小2の息子も最初から最後まで90分以上、スクリーンに食い入るように見入っていました。すごいです!
さっそく感想や見どころなどを紹介します。
映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』とは?内容やストーリーなど
映画『シーズンズ 2万年の地球旅行』は、「オーシャンズ」や「WATARIDORI」といった作品を手がけてきたジャック・ペラン監督が、2万年に及ぶ地球上の生命の歩みを題材に撮り上げたネイチャードキュメンタリーです。
約2万年前の地球から現代までの自然と動物の移り変わりが動物の視線から描かれているストーリーです。
動物目線の映像がすごい!!まるで自分が動物になったような映像が素晴らしい!
この映画ですごいと思ったのは、まるでそこにいると思わせるような動物の迫力や一体感です。観ている最中に何度も、これはどうやって撮ったんだろうという疑問が浮かびます。
動物目線での大迫力の映像。鳥が群れをつくり飛んでいるシーンでは、まるで自分も一緒に飛んでいるように感じ、オオカミが狩りをするシーンでは自分もオオカミの群れの中の一頭のように思わせます。
あたかも自分がその動物になったような感覚!!
調べたら驚くべき撮影方法でした。なんと世界初の無音小型バギーで、カメラが馬やオオカミと同じ目線で疾走して撮っています。
すごい!!
そして、鳥と一緒に飛ぶような感覚を味わえるカメラワークは、軽量飛行機を鳥の群れに並走飛行して撮影しています。
本当に一緒に飛んで撮影していたんですね!!すごすぎます。
これは、前々作の「WATARIDORI」でも取り入れている撮影方法です。
「シーズンズ」の予告編を見ていただけたら、この感動が少しでも伝わるかと思います。
まさに、ありのままの動物たちの姿。
興奮冷めやらぬ今でも、動物の姿を思い出すだけでドキドキ。映画館の大スクリーンで見るだけの価値がある映像でした。
動物の顔からはまるで表情を読み取れるよう
動物も生きている、それも一生懸命に生きているということが一貫として伝わってくる映画です。
動物の映し出される表情からは、喜び、悲しみ、不安や驚きがよみとれるようでした。動物は、こんなに表情も表情豊かだったのか、新たな発見もありました。
動物園に足を運び、ずっと動物たちの観察をしてみたくなりました。
視線が一方的でないところもいい
動物の世界では弱肉強食。
どうしても、弱いものの視線で伝えられ、強い動物が悪者に仕立て上げらるストーリーになりがちです。王道アニメではたいていオオカミやハイエナが悪者で描かれています。
『シーズンズ』では、そのような一方的な目線ではありません。自然を前にしては、悪者もヒーローもいません。
襲われる草食動物(鹿や馬)の目線もあれば、オオカミの目線もある。鹿もオオカミも、同じように一生懸命生きているということがわかります。
図鑑でもわからないような動物の知識が増える
この映画を観るだけで、ちょっとした動物博士になれます。
- 鹿は出産のあと胎盤を食べ、肉食動物になる瞬間がある。それは何のため?
- イノシシが泥浴びをする理由とは?
- 熊がだけが唯一とる歩き方とは?それが人間に似ている所以?
- フクロウの体で左右で違うところは?それによって何がわかる?
などなど、動物の生態に関わるいろいろなことが学べます。見ていて興味津々でした。
人と自然や動物の「共存」を考えさせられる
ストーリー後半には、豊かな森が「人間」によって、破壊され動物たちの行き場がなくなる…ということが描かれます。
後半は、「人間」という動物の登場で、見ていて苦しくなり心が重くなるような内容でした。
子どもにはそこまで深く理解していないのか、それよりは動物たちの生き生きとした映像のほうが印象に残ったようです。
ストーリーを通して、人間がいかに自然を破壊し、動物たちにとっては迷惑な行動をし、これからどうすべきか、今どういう活動をしているかということがわかります。
残酷なシーンはないので子どもが観ても大丈夫です
戦争のシーンなども出てきます。爆弾のシーンなどの音などに子どももかなり驚いていましたが、残酷な場面は出てくることはないので、子どもと安心して見られます。
動物たちのシーンでも、獲物を捕まえる場面はたくさん出てきますが、残酷な部分はうまく見せないようにつくられています。
期間限定で子ども料金500円、子どもと一緒に見たい映画!
期間限定(2016年1月15日~4月8日)で、子供料金(小学生以下)がなんと500円で観られます!!
子ども料金が500円、かなりお得感があります。
わたしが息子と見に行こうと思ったきっかけは、500円の料金があったからです。
小学生低学年ぐらいから、動物が好きな子どもは絶対に惹きつけられる!
期間限定で子ども料金が500円という設定があるように、子どもにおすすめの映画であることは間違いないです。
一生懸命に生き抜く動物の姿から命の大切さが学べ、人間と自然との共存についても考えるきっかけにもなります。
難しいことを考えなくても、動物たちの素早い動きやまるで人間のような表情、自然の脅威などにスクリーンに釘つけになるのは納得です。
アニメ映画のように笑いなどがあるわけではないので、未就学児が約90分ドキュメンタリーを見るのはつらいかもしれません。
おすすめの対象は、小学生低学年ぐらいから大人まで。
動物や自然のことに興味があればより楽しめると思います。
前作、オーシャンズも要チェック!
今回の映画を観て、前作の「オーシャンズ」と「WATARIDORI」ともに子どもと一緒に見てみたくなりました。
こちらはオーシャンズの予告動画です。
レビューのコメントがちらりと目に入ってしまいましたが、捕鯨のシーンが一方的過ぎて残念との意見もあるようですね。なるほど、プロパガンダだと。そこは除いて、綺麗な海の世界、美しい映像美に浸りたいと思います。
調べたら、オーシャンズはAmazonプライムのプライムビデオに入っていました。
これは、嬉しい発見です。プライム会員は無料でいつでも見られます。ちなみに、Amazonのレンタルでも300円です。わたしはAmazonプライム会員なので、近々、子どもと一緒に無料で観てみようと思います。
こちらは「WATARIDORI」の予告編です。完全に鳥目線ですね。これはすごい!!
今回のしょうラヂオ。
子ども料金が500円ということもあり、息子と二人で観てきた「シーズンズ」。
最初から最後まで動物たちの必死な姿に心を打たれ、まるで自分もその動物の一員のようにさえ思わせる映像に圧倒されました。この映像を映画館で観られてよかったです。
後半のテーマ(人間による自然破壊)が、個人的にはとても重く、見終わった後に心が沈んだのも事実です。ナレーションの好みもあるかもしれません。
子連れで観る映画はどうしてもアニメばかりになりがちですが、たまにはこういう映画もいいなと思わせるような作品でした。