お正月に食べるお料理といえば、お節料理やお雑煮。お節料理もお雑煮もところ変われば全く違いますよね。材料や味付け、調理法など、その土地や家庭ならではの美味しさがあると思います。
今回は、夫の実家でもある長崎県は島原市のお雑煮を紹介します。
ん??ちょっと待って!
お雑煮??
いえいえ、違います。
島原ではお雑煮のことを、「具雑煮」(ぐぞうに)といいます。
具だくさんで、お正月料理の中では主役級。ご馳走の一品です。
島原市のこと知っていますか?
島原のお雑煮(夫家バージョン)を紹介する前に、まずは島原のことを紹介します。
島原といえば、何を思い浮かべますか?
- 島原の乱
- 島原城
- 島原半島
- 雲仙普賢岳の噴火のこと
鯉が泳ぐ町、湧水の町、武家屋敷、かんざらし…このあたりが思い浮かべば、あなたは島原になじみがある方か、きっと島原通に認定されるでしょう。
島原は城下町、観光地としても有名
島原城や武家屋敷など旧城下町の古き良き街並みが残っています。市内には水があふれ、商店街や街中にきれいな湧水路があります。
水路には美しい鯉が泳ぎ、観光地としても有名な場所です。
最近では、エグスプローションの「島原の乱」をyoutubeで見た方も多いかもしれませんね(笑)
島原の場所
島原市は、長崎県の島原半島にあります。
これが島原の名物の具雑煮です!(しょうの夫家バージョン)
大きな特徴は、アナゴが入ること。
昆布、干ししいたけ、鶏肉、ゴボウ、そしてアナゴから美味しい出汁(だし)がとれます。
餅、野菜、肉、魚のたくさんの具をたっぷりと入れて煮込む具雑煮はご馳走です。
具雑煮の材料と味付け
一概に具雑煮といっても、家庭により材料や味付けが異なると思いますが、しょうの夫家の具雑煮の材料と味付けはこちらです。
材料
- 昆布(出汁)
- アナゴ
- 干ししいたけ
- ゴボウ
- 鶏肉
- 高野豆腐
- かまぼこ
- レンコン
- 丸もち
- 白菜(しろな)
味付け
- かつおだし
- 醤油
具雑煮の由来
具雑煮の由来は、島原の乱のときに籠城した農民達にもちを兵糧として貯えさせ、いろいろな材料を集めて雑煮を炊いたのが起源とされていますが、定かではありません。
お正月だけでなく、お祝い事などハレの日にも食べる郷土料理です。
わたしの出身の福島県会津若松市にもお正月やハレの日に食べる郷土料理、「こづゆ」があります。
城下町にはこのような郷土料理が多くあるのかもしれません。
具雑煮はご当地グルメとしても人気です
具雑煮は島原にあるお店で季節を問わず食べることができ、観光客のグルメスポットとしても人気です。
具雑煮が食べられる島原城からもすぐのお店の1つに姫松屋があります。
姫松屋の公式サイト
姫松屋の具雑煮(並)は980円。土鍋で提供されます。
島原へ訪れたときには、ぜひ食べておきたい郷土料理の1つです。
島原には具雑煮のほかにも美味しい郷土料理がたくさん
島原には具雑煮だけでなく美味しい郷土料理がたくさんあります。
かんざらし、六兵衛、イギリス(有明海で取れる海藻いぎすを練り固めたもの)、島原そうめん、チェリー豆、小浜ちゃんぽん。
魚介類も豊富です。
ガンバ(ふぐ)、わかめ、あおさ、タイラガネ(ワタリガニ)などなど。
札幌のスーパーでは決して見かけることがない海鮮がずらりと並び、スーパーの海鮮コーナーを見るだけでもすっかり観光気分。心が躍ります。
今回のしょうラヂオ。
今回は、長崎県島原市のお雑煮、「具雑煮」を紹介しました。
郷土料理としてお店でも食べられるので、島原に観光に訪れたときにぜひ味わってほしい一品です。
ところ変われば、味も調理法も材料もまったく変わるお雑煮。地域差、家庭差があり面白いですね。