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油田跡を巡る冒険!北海道でボコボコと地面から油が湧き出している場所がある?|石狩市

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とある日の家族団らん、夕食どきのこと。
テレビに流れたガソリンスタンドのCMを見て、息子がふと思った疑問を口にしたことからそれは始まりました。

「石油って恐竜の骨とか植物の化石からできているんだよね?」
それに対してあれこれ答える夫。

そして、夫は突然、こんなことを言い出しました。

「北海道にもかつて油田があり石油が採れた。石油がボコボコと湧き出していたり、崖から染み出している場所がある」
そして、学生時代には地層の専門の先輩に連れられて現場を見に行ったこともあると。

なんとなんと、炭鉱跡はたくさんある北海道ですが、まさか油田があったなんで!本当に?知らなかった!

「よし、明日は油田の跡を見にいこう!」

夫の10年以上前の記憶を頼りに、北海道にかつてあった油田跡を巡る冒険はスタートしました。

日本で石油は採れるの?日本産の石油と石狩油田について

そもそも、石油はすべてを輸入していると思っていましたが、これはわたしの思い違い。
調べると、石油の輸入率は99.6%。つまり、わずかながら0.4%は国産の石油があるということです。
その0.4%はどこで算出されているかというと、秋田県や新潟県など。日本に今でも稼働している油田があるんですね。

ごくわずかですが、日本でも石油が採れるという事実に驚きました。

北海道にかつてあった油田についても調べました。場所は、札幌市の隣、石狩市にあります。

石狩市にある油田跡は2ヶ所

  • 石狩油田(八ノ沢鉱業所)
  • 厚田油田

※札幌市の茨戸にもかつて油田があったようです

石狩油田の歴史は、明治36(1903)年、横浜の「インターナショナル」石油会社が本格的な油田開発を開始したことらスタート。
昭和3年には、油田から精製工場までの30キロの区間をパイプラインで結びました。石狩川も超えて石油は工場まで運ばれていたんですよ。すごいですよね。
昭和4年は、石狩油田は最盛期。年間産油量10,000キロリットルを記録。しかし、その後、産出量は減り続け、昭和35年(1960年)に、58年間にわたる油田の歴史に幕は閉じました。

今でも一帯は石油臭が漂い、当時の遺構があるとのこと。なんだかワクワクしますね。

石狩市にある油田跡地を順番に巡ることにしました。

石狩油田(八の沢鉱業所)へ

最初の目的地は、石狩油田跡(八の沢鉱業所)。

▼Google Mapにも石狩油田跡で登録されているので、目的地として目指しやすいですね。

まったく人気もなく、車も通らない、しかも道の先は行き止まりのような林道。

道路が舗装されているのが不思議なくらいの道を不安な気持ちいっぱいですすみます。

道路の脇に石碑がありました。

目的地としては間違っていないようです。石碑に刻まれているのは「石狩油田 八の沢鉱業所跡」。

▼昭和23年頃の見取り図。今はあたりは一面の林ですが、かつてここには油田があり、集落もあり、寮も小学校もあったことがわかります。

石碑のとなりには、かつてあった小学校の門だけが残っていました。

当時は、この門をくぐり、この小学校に元気に通った子どもたちがいるということですよね。

車を走らせてもう少し進むと、神社の跡地もありました。

伊夜日子神社の跡地。石碑がありました。

しかし、今でも油が湧き出しているという噂の場所は、まったく見つかりません。

車を降りてみると、なんだか匂います。そう、これは灯油の匂い。

先程あった石狩油田跡との石碑と神社跡の間。右側の藪の中から匂いがします。

注意深く道路脇を歩くと、藪の所に獣道のように草木が倒れている箇所があります。

怪しい! 熊に遭遇したらどうしようとドキドキしながら草をかき分けてすすみます…

少し進むと赤い看板が見えました。「火気厳禁」の文字が!

やった、見つけた!きっとここ!「火気厳禁」の看板が見つかるだけでこんなに嬉しいなんて!

漂っているのは、灯油のような油臭さ。火気厳禁の場所の地面は泥沼のようですが、よく見ると油が浮いています。

地面から、ボコボコと油が吹き出している場所も!!

しんとした森のなかに、聞こえるのはポコポコと油が吹き出す音。充満した油の匂い。

学校の門の跡や神社の跡などの以降も当時を偲ぶと感慨深いですね。
ここから、石狩川をわたりパイプラインで工場まで石油を運んでいたことを考えると規模もそれなりですごい。それが、今ではしんと静まり返る人気のない森。

異空間のような独特の雰囲気を感じ、石狩油田を後にしました。

もう1つの油田跡 厚田油田跡へ

石狩油田の跡は、もう1つの油田跡、厚田油田跡へ。

▼場所は、石狩市にあるシップ海水浴場の近く。

道路脇に、なにやら怪しいポイントを発見。

火気厳禁と、やはり灯油のような油臭い匂い。やはりここが油田跡のようです。

数年前までは、油田が染み出す様子が見られたようですが、厳重に蓋がされ管理されています。

海岸の方を眺める景色。大地が広いこと。

厳重に蓋がされている道と道路を挟んで反対側。なにやら匂います。怪しい。

ここだ!!

一見、普通の水たまり。しかし、ここだけは草が枯れていてはえていません。水の表面を見ると油が浮いているのがわかります。

よく観察すると、ボコボコと油が湧いている箇所を見つけました!

すごい!

看板も立て札もなにもなく、自然の中にただただ油が湧いている場所。

石油を掘り当てて、石油王を夢見てしまうような気分を味わいました。(←違う…)

北海道と石油の歴史、まだまだ知らないことがたくさん。
その土地の歴史を紐解きながらディープに巡ると発見も多く、本当に面白いです。

油田跡を実際に訪れるのは、難易度が高く(場所がわかりづらいので)、すごくおすすめするわけではありません。
しかし、身の回りの製品に溢れていて生活に欠かせない石油について、子どもと勉強するいいきっかけになったのは確かです。

油田跡を巡る冒険 まとめ

  • 北海道にもかつて油田は存在した。
  • 今でも、油がボコボコと湧き出している場所がある。
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