北海道の赤平市。かつては炭鉱で賑わっていた町。
赤平には、今でも多くの炭鉱の跡や当時の面影が残っています。
今回紹介するのは、「そらち炭鉱の記憶 赤平アートプロジェクト」。
炭鉱跡がアートと融合し、一般公開されています。入場も無料。
炭鉱遺産のキロクとキオクとアート。
古くて新しい炭鉱跡の展示は、いろいろな意味でゾクリさせられました。訪れてよかった。すごかったです。
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そらち炭鉱の記憶 赤平アートプロジェクトとは?
空知炭鉱の記憶アートプロジェクトとは、アートの力で炭鉱遺産の価値と記憶を甦らせるプロジェクト。
今回で9回目の開催となるアートプロジェクトは、赤平では2回目の開催です。
赤平は、北海道の空知地方にあります。
札幌からは、高速を利用して車で1時間20分ほどの距離。
旭川方面からでも車で1時間ほど。
休日のドライブついでに訪れるのにもおすすめの場所ですよ。
空知地方はかつて炭鉱でとても賑わっていました。北海道の開拓や日本の経済の発展にも大きな役割を担って。
現在は、とてもさみしい雰囲気が漂っている町が多いという感想は拭えません。人口はかつての5分の1ほどになった市町村もあります。
しかし、たった100年の間に繁栄と衰退を経験したかつての炭鉱の町には、多くの炭鉱関連の産業遺産が残っています。これらは決して負の遺産ではありません。
日本の近代産業遺産が世界遺産に登録されたように、記録と記憶とともに地域の再生にもつながる貴重な遺産なのです。
そのような想いとともに開催されている「そらち炭鉱の記憶 赤平アートプロジェクト」。
とても素晴らしかったですよ。
アートで彩られた炭鉱跡。デザインや、光や音の芸術で炭鉱遺産の記録や記憶とともに鑑賞することができます。
そらち炭鉱の記憶 赤平アートプロジェクトの紹介!
赤平アートプロジェクトを紹介します。
会場は2ヶ所。旧住友赤平炭鉱立坑跡の前にある浴場跡が主会場。入場も無料ですよ。
▼旧住友赤平炭鉱立坑
アートプロジェクトの開催期間中(土日のみ)ライトアップもされます。操業当時も明かりが灯されていました。
道路の端に案内の旗がたっていたので場所は分かりやすかったです。
アートプロジェクト開催期間中は、立坑のツアーも開催。
2箇所の会場どちらにも駐車場があるので、車で訪れることができます。
▼こちらは、主会場の坑口浴場。
炭鉱で働く鉱員用のお風呂で、94年の閉山まで利用されていました。立坑とは地下歩道で繋がっています。
普段は外観のみ見学可能ですが、アートプロジェクト開催中は建物の中も見学可能。
▼吊りロッカー。滑車で着替えや荷物をいれたかごを吊り上げておきます。当時の親方と炭鉱マンの絆を象徴するような祝儀袋とともに。
炭鉱で働く鉱夫は、このかごに自分の着替えや荷物をいれて天井から吊り下げていました。
▼鏡に写るのは撮影者のわたしの影。
当時の雰囲気や賑わいが肌にビシビシと伝わってきて。
アートと融合されて展示されている雰囲気にもぞくり。光や音による展示も素晴らしく、最盛期の時代の面影を感じました。
▼こちらはもう1つの会場、自走枠工場。
ここには、住友赤平炭鉱で使用されていた機械類や工具類が展示されていました。
自走枠とは、それまで坑夫に頼っていた採炭作業を、効率よく大量掘削するために開発された大型機械のこと。
アートプロジェクトは、ここでは音による展示がメイン。
大型の機械の展示ととともに聞こえてくるのは、仕事の音や機械の音、話し声。
規模もスケールも機械も、アートプロジェクトの音による当時の賑わいを思い起こさせるような展示もすごくてすべてに圧倒。子どもも興味深そうに見学していましたよ。
94年まで操業していたということは、まだ当時の記録や記憶を生で知っている人がたくさんいるということですね。北海道が誇れる遺産だと実感。
北海道の炭鉱遺産はもっと注目されて、もっと活用されるべきだということを感じてきました。
そらち炭鉱の記憶「赤平アートプロジェクト」の開催期間や場所などの詳細情報
そらち炭鉱の記憶「赤平アートプロジェクト」の開催期間や場所などの詳細情報です。
- 住所:〒079-1143 北海道赤平市赤平
- 会場:坑口浴場(旧住友赤平炭鉱立坑)、自走枠工場の2ヶ所
- 開催期間:2017.9.16(土)-10.15(日)の土・日・祝日のみ 12日間開催
- 時間:10:00-16:00(入場は15:30まで
- 入場無料
- 駐車場あり
- 立坑・自走枠整備工場ツアーあり…13時半スタート
- 期間中の毎週土日19時~21時に立坑ライトアップ
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